A.I.R.とは?

■北方都市会議とアーティスト・イン・レジデンス

 アーティスト・イン・レジデンス(AIR)とは、芸術家(アーティスト)が一定期間そこで滞在しながら(レジデンス=住まい)、創作活動をすることです。
 日本でアーティスト・イン・レジデンスという言葉が聞かれ始めたのは最近のことですが、芸術家のそのような滞在活動は、今に始まったことではありません。有名な芸術家であるピカソは、暖かな光が溢れる南フランスを好んで訪れ、また日本の松尾芭蕉も、長い旅の中で「奥の細道」というすばらしい句集をうみだしました。棟方志功もまた、旅の途中で泊めてもらった宿や民家に、自分の絵をお礼に置いていったというエピソードを残しています。芸術家にとって「旅」はとても特別な意味をもっています。自分の現在置かれている環境を離れ、全く別の場所に自分の身を置くことによってインスピレーションを受け、新たな創作物が生まれるのでしょう。
 また、このプログラムは訪れる芸術家のみならず、受け入れる人々にとっても、すばらしい体験をもたらすことでしょう。国内外から訪れた芸術家が自分たちの身近なところで生活し、創作をし、時には互いに交流をもつという経験は、受け入れる人々に今まで自分たちの中にはなかった芸術、思想、異なる文化や体験をもたらすでしょう。芸術家も同様に、滞在した土地の文化や人々の暖かさを自国へ持ち帰ることでしょう。そしてそこで過ごした体験が、再びその芸術家の新しい創作の力となるに違いありません。
 国際芸術センター青森は、このアーティスト・イン・レジデンスを中心としたプログラムを行うことを目的として開設されました。今回は来年2月に開催される「2002年北方都市会雑lNあおもり」の併催事業として、北方会員都市において現代芸術の分野で活羅する芸術家6名を招聘いたします。これはセンター開館後初のアーティスト・イン・レジデンス・プログラムとなります。
 みなさまにこのレジデンス事業にご協力していただくとともに、アーティストとともに活動し、その制作と作品に触れることによって、すばらしい体験となることを願っています.




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